前日からの雨でマディーコンディションが確実な状況でも、たくさんの方に参加いただきまして、大変ありがとうございました。 午前中は、雨が降り続いた状況だったので、一度走りはじめると結構走りやすかったですね。午後は、重馬場になってきましたが、今回もレース内容は見ごたえのあるものでした。それから、川越から早朝高速移動されてきたライダーの皆様、移動の甲斐あって雨のモトクロス楽しめましたね!!
特にコースをショートカットしたエリアで数々のドラマが生まれました。 ちなみに私ノービスクラスに参加されている二人組みライダーにラインはインが走りやすいから「イーンダヨ。」と言ってしまいましたが、ショートカットの入り口のインだけは最高に掘れて最悪だった事、この場をお借りしてお詫び申し上げたいと思います。
今回からリザルトのラップチャートの形式を変更して当日の混走状態でのラップチャートを表示しています。これによって、ヒート中のバトルのリアルな流れが思い出せるようになりました。各クラスのラップチャートは下記のように表示されます。 1.該当クラスの出走者のゼッケンは「白」の背景。 2.該当クラス以外のゼッケンは「グレー」の背景 3.ヒート中の周回遅れのゼッケンは「ピンク」の背景(混走状態のトップのライダーにラップされた場合)
以上のような表示となりますので、リザルトをごらんいただく時に参考になさってください。
【ライツ スーパーエキスパート&エキスパート】
ヒート1、ホールショットはスーパーエキスパート#130伊田井佐夫が鮮やかに決めた。そして2番手には#60石塚章が好スタートで背後につける。が、直後に転倒。ポジションを大きく落とすことになる。代わって2番手に浮上したのは#74山中一範だ。山中は予選で伊田をパスしてトップフィニッシュしているだけに、決勝も期待が持てる。そして3番手にはエキスパートクラスのトップ#53奥山博司、4番手に#78新井謙太郎、さらに#70柳沢誠が5番手に付けている。カミカゼイチサンマルは2周目以降ペースアップ。一方、山中はミスが出たのか12秒離されてしまう。そしてなんと、3番手にはアンリミテッド柳沢!マディの中を安定したペースで周回し、エキスパートのトップにが浮上する。レースは5周目、伊田はただ一人だけ旧6連のコンビネーションジャンプをクリア。「最初は様子を見ていたが、いくしかないと思った」とは、さすがです。そして、20秒ほど遅れて2番手を走行する山中の背後に、な んとアンリミテッド柳沢が接近する。まるで水を得た魚のような快走を続ける柳沢。ファイナルラップでついに山中を捉える!レースは結局、伊田が独走優勝。そして柳沢が2位。だが、二人とも賞典外。このためスーパーエキスパート優勝は山中。そしてエキスパート優勝は奥山となる。ちなみに柳沢は業務のため、ヒート2はDNS。幻の初優勝となった。伊田選手はインタビューで「滑るところは滑らせろ」と、マディの極意を伝授してくれました。
ヒート2は、コンディション悪化のため7分+1周に短縮され行われる。ホールショットはまたしても伊田井佐夫が決める。そして2番手には#340村上肇が付ける。さらに3番手争いは#48岡庭香vs#308奥村直人。オープニングラップで奥村が刺して前に出るが、岡庭も諦めずに2台のバトルは続いていく。一方、スタート直後の1コーナーでは他車と絡んだ#78新井謙太郎が転倒している。ウイークエンドレーサーズが中止となって川越から急遽MX408に駆けつけた新井だが、今日は泥をかぶる運命だったか。レースは2周目に入り、伊田は早くも20秒の大差を つける。一方、#53奥山はマディに捕まり転倒。ヒート1とは打って変わって苦しい追い上げとなる。3周目、伊田のリードは40秒に広がり2番手の村上も後続に12秒差を付ける。一方、4番手の好位置にいた岡庭はエンスト!再スタートに手間取るうちにラップダウン。う〜ん、もったいない。これでJ1が4番手に上がると、さらに追い上げを開始。賞典外の伊田を除けば両ヒートともに上位に食い込むのはJ1ただ一人。また前戦と同じ展開になるのか?レースは結局、伊田が1分以上の大差を付けて圧勝。「土はかなり重くなってきましたがタイヤがピレリなのでバッチリでした」と語った。そして2位村上がエキスパートクラス優勝となる。「あらためて、応援してくれた子供とかみさんにありがとうと言いたい」と喜び一杯の様子だった。エキスパート総合は、ファイナルラップで奥村をパスしたJ1が、手堅くまとめて3/2でクラス優勝。インタビューでは「予定通り。2本揃えてなんぼですから!はるばる川越から来て良かった」と語った。
【ライツ ミドル】
ヒート1、ホールショットは#133野崎敦が決めた。そして2番手にはマディ大好き#319時田敏明が迫る。そして3番手にはCRF150RIIながらフルサイズを追い回す永井秀孝が付ける。この3台は早くもトップ集団を形勢し、後続を引き離す。2周目に入ると、後方で4番手争いも勃発。#202樟健二と#55マルガリ〜のバトルに#67鈴木啓之も加わる。レースは4周目に入り、永井がラインをクロスさせて時田をパス。2番手に浮上した。が、しかし、時田も5周目に刺し返す。二人の熱いバトルは最後まで続くかと思われたが、最終コーナー手前で時田が痛恨の転倒。せっかくのマディレースもリタイヤとなる。一方、抜かれた永井もマシントラブルでリタイヤ。波乱のレースはトップ野崎に味方する。そして後方、樟と の熾烈な4番手争いを制したマルガリ〜が、棚ぼた2位に浮上。レースは結局、野崎の独走フィニッシュに終わった。「グリップするので割りと走りやすかった。ヒート2はとりあえずオープニングラップ獲りたい」と語った。
ヒート2、ホールショットはまたしても#133野崎が決めた。2番手には#23今野満仲が付け、その背後には#55マルガリ〜が激しい追い上げを見せ3番手に食らい付く。後方では#67鈴木が転倒して、最後尾にポジションを落とす。野崎は抜群の安定感を見せ、2周目に早くも12秒ものリードを築く。一方、2番手今野と3番手マルガリ〜の間隔は徐々に詰まる。後方では鈴木がハイペースで順位を回復し、4番手まで浮上。レースは結局、大量リードに守られて野崎が独走。1/1のパーフェクトウインを達成した。「帰ったら家族に自慢したい」と笑みを浮かべていた。そして2位争いは、ファイナルラップでテールtoノーズ状態となったものの、マルガリ〜の追撃を振り切った今野が入る。「後ろがきていて内心ドキドキでした。マディも練習します!」と語った。
【ライツ ノービス】
ヒート1、ホールショットは#87中川勝之が決めた。2番手には#323楢原勝が付ける。スタート直後にマルチクラッシュが発生し、後続の4〜5台が巻き込まれる。だが、トップ中川は快調に飛ばして早くも5秒リード。しかし3周目にその中川が戻ってこない!ショートカット区間でスタックしてしまい、再スタートできずにいる。天国と地獄を一人で味わった中川は、その後ファイナルラップまで帰ってくることはなかった。これで順位は入れ替わり、楢原がトップに立つ。そして2番手には#5久保田清一が浮上。レースは4周目に入り、オープニングラップでスタックしていた#59遠藤美雪がようやくコントロールラインに戻ってきた!レディスライダーながら、あえてフルサイズのCRF250Rでノービスクラスに挑戦する美雪さん。今日のヒーロー候補ですね。一方トップ争いは、後方から着実に追い上げた久保田が、ファイナルラップでトップ楢原を捕らえオーバーテイク!レースは結局、最後に逆転を果たした久保田がチェッカーを受けフィニッシュした。「自分がトップだとは分からなかった」と、無我夢中のレースを振り返った。一方、楢原は抜かれた直後に転倒スタックしてしまい3位までポジションダウン。2位には#33松尾朋弥が入る結果となった。
ヒート2、ホールショットはまたも#87中川が決めた。そして2番手に付けるのは#323楢原だった。が、旧5連のリズ ムセクションで転倒。大きくポジションを落としてしまう。代わって2番手には#62山英靖が浮上したが、コントロールライン手前のテーブルトップで転倒。これにより#36加藤伸一が2番手に浮上する。レースは2周目に入り、ヒート1とはまるで別人のような走りを見せる中川。リズムを掴んだか。後方では#5久保田が4番手にポジションアップし、追い上げを開始する。3周目に入ると中川は独走状態。そして2番手に付けていた加藤が転倒してしまう。代わって2番手に浮上したのは久保田だ!しかし、その背後には#47大岩がピタリとマークしている。2台の2位争いは4周目まで続いたが、大岩が周回遅れに捕まる間に、久保田は逃げる。そしてファイナルラップ、なんとトップ中川に久保田が急接近。中川はミスしたか?久保田は追い詰めるが、わずかに届かず時間切れ。結局ヒート2は中川が辛くも逃げ切った。インタビューで「ヒート1の教訓を生かしてヒート2は落ち着いて走った」と語った。そして総合は、1/2で久保田が優勝となる。
【ミニモト エキスパート&ミドル】
コース整備が入って轍が修正されたヒート1、ホールショットを決めたのは#54山口浩治。川越からはるばるやって来た甲斐はあったようだ。一方、スタート直後にクラッシュした#66山下真行は、再スタートしたもののキャブが水を吸ってマシンが動かなくなりリタイヤ。波乱の展開となる。2周目に入り、ミドルクラスが白熱する。#69石橋賢二に迫る#274石塚勝利。3周目にはゴーグルを投げ捨て猛チャージする石塚。2台の熾烈なバトルは6周目に、石塚がオーバーテイクに成功する。レースは結局、エキスパートの山口が逃げ切ってヒート1を制す。そしてミドルは、モトクロスをはじめて3年目の石塚が、うれしい初優勝を飾った。「自分がトップとは分からなかったが、前を行く石橋さんは同じクラスだと知ってたのでとりあえずパスしようと思ってた」と語った。
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ヒート2、ホールショットは#54山口が決めたが、裏のストレートで#66山下が前に出る。ヒート1ではリタイヤとなったが、ヒート2は大丈夫なのか?泥の付いたゴーグルを投げ捨て本気モードに突入する山下。だが2周目、その山下がやっぱり帰って来ない!コース奥でエンジンストップすると、成す術がなく観戦モードになる。残念でした。代わってトップに立ったのは、やはり山口。3周目以降は、後続をぐんぐん引き離し、ファイナルラップまでには30秒ものマージンを稼いだ。が、最終コーナーでバランスを崩し、あわや転倒か?と思わせたが、乗れてるときは不思議と転ばないもんですね。立て直して独走でチェッカーを受ける。レース後のインタビューで「この日のために新品タイヤにして良かった。山下さんがコース奥で応援してくれた(笑)。走っていたらヤバかった」と勝因を語った。2位は#6秋山 建一。そして3位にミドル優勝の#274石塚勝利!人生初のピンピンでクラス勝利した結果となった。
【ミニモト ノービス】
ヒート1、ホールショットは今大会の最年長(65歳)、#73竹之内幹雄が決めた。が、バンクでエンストして戻ってこれない!代わってトップに立ったのは#146落合雄だ。それに続くは#357村垣宣行だった。しかし村垣も転倒してしまいポジションを大きく落とす。これにより#10高橋徹と#127柴崎洋次、そして#272エノエノが追い上げる。だが2周目に入り、今度は落合までもが帰ってこない!全身ドロだらけとなった落合は、結局7番手にポジションダウンして戻ってきた。トップが相次いでスタックする非常事態の中、2周目にエノエノがリードを奪うと独走状態に入る。一方、後方から怒涛の追い上げを見せたのは#1安河内武志だ。4周目に柴崎をパスすると、5周目の最終コーナーでは高橋も抜い て2位に浮上!しかし追撃もここまで。レースは結局、45秒ものリードを築いたエノエノがヒート1を制した結果となった。
ヒート2、ホールショットを決めたのは、またしても#73竹之内。やはり亀の甲より年の功です!しかし#146落合が遠慮なく抜いてトップに浮上する。2番手には#1安河内が上がった。が、旧5連のリズムセクションで泥に捕まりスタック。これで2番手は#272エノエノに代わる。2周目、トップ落合とエノエノの間隔は8秒。このまま逃げ切れるかと思われた3周目、なんとトップ落合が帰って来ない。この日最後のレースといこともあり、路面コンディションは厳しい状況に。落合痛恨のミスによりトップの座を明け渡し、そしてエノエノがトップに浮上する。スタックする車両を掻き分けながら、チェッカー目指して走り切ったエノエノ。見事にヒート2も制してパーフェクトウインを決めた。「3回くらい転びそうになったけど気合でこらえた。ここまでマディなレースは初めてです」と、ノービス初優勝にうれしそうな表情を覗かせていた。
次回は前半戦の最後になります。第6戦は日晃スポーツランドでの開催です。サンドの開け開けコース、みんなで楽しみましょう!!
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